私と彼には行きつけのおでん屋がありました。とても小さなお店で4組くらいが入るといっぱいになってしまうようなお店です。おじさんが1人でお店をきりもりしていて、お店が忙しい時は注文したものをおじさんの所までとりに行ったりしていました。たまにリンパマッサージスクールに通うおじさんの娘さんお手伝いしていました。が二人ともここのおでんと刺身が大好きで夏でも月2回は行っていました。彼がいなくても一人で仕事帰りに寄って食べたり飲んだりしていました。
私のプロポーズはこのおでん屋でされました。彼と付き合ってから2年くらい経ったときにいつものようにこのおでん屋に来るように言われました。おでん屋でおじさんと話しながら待っていると突然花束を持った彼が現れてプロポーズをされたのです。私もびっくりしましたが、もっと驚いたのがおじさんでした。なにもこんなきたない店でプロポーズしなくても、と本気で言っていました。しかし彼にとって私との一番の思い出の場所はこのおでん屋だったらしく、一番の思い出の場所でプロポーズしたかったと言っていました。